2021年冬にランクルを手に入れた当初は、エアコンのコンプレッサーがガス抜けで動かない状態だった。とりあえずガスを入れてみたものの、コンプレッサーのマグネットクラッチが入らない。そこでプレッシャーSWを短絡するとマグネットが入って冷えることは確認できた。そしてプレッシャーSWを交換するためにエバポレータASSYを外したところ、この状態。
エアコンフィルターがないので当たり前といえば当たり前。34年分?の埃が詰まっている。
これで一応洗った後なのだけど、フィンが腐食によりボロボロになっていて、どうしようもない。漏れはないので使えるといえば使えるが気持ちが悪い。
そこでラジエター屋さんに持ち込んで、コア替えをしてもらった。同じコアはなかったそうで、近いサイズのものを使って配管だけ再利用。同じサーペンタインだけど1往復分多いので、エバポレータケースを切った張ったして何とか収める必要がある。もしかすると電装屋に聞いたら新品出るのかも?ただコア替えのほうが安いだろう、多分(3万いかないくらいだった)。
せっかくエバを新品にしてもまた詰まってしまうことは確実なので、対策としてダイソーの焼き網と換気扇フィルターでエアコンフィルターを製作。半年後くらいに見たら真っ黒になって埃まみれだったので、かなり効果はありそうだが、エバを外さないと(ガスを抜かないと)ブロワーケースが外れない構造の為、フィルターの交換はかなり難儀する。
エバをコア替えしたついでにエキパンとレシーバーも電装屋で新品を注文。トヨタから買うののだいたい半額くらいで買えた。この状態でふた夏を越して、今年の冬、いよいよ本腰を入れてエアコン整備をすることに。
まずはリビルドコンプレッサー。馴染みの部品商から手配。4万ほど。大阪のムラオカというメーカーのものだった。
元々のコンプレッサーも音もしないしオイルも漏れていなかったのだけど、気温35℃でも高圧12bar 低圧2.5bar程度で、圧縮不良気味と思われた。規定値は高圧14.5-15.0bar 低圧1.5-2.0bar。冷えもイマイチで、街中では今年の猛暑でもなんとか過ごせるくらい(吹き出し口16℃くらい)。これをコンプレッサー交換で改善できないかと考えている。
次にエアコンホース。こちらは純正は廃盤だったので、愛知のスギタラヂエターサービスさんで修理してもらった。配管は流用で、ホースのみ交換。7700円/本。
次は冷えとは関係ないけど、配管を外す際にユニオンのネジが齧ってしまったので、ラジエター屋さんに持ち込んでユニオンのみ交換してもらった。
最後にコンデンサー。運良く純正新品を格安で手に入れることができたので、気持ちよく新品。ラジエターとコンデンサーとの隙間には日東エプトシーラーを詰めた。厚さは20mmでちょうど良かった。
エキパンとレシーバーは変えたばかりなので交換なし。またコンプレッサーロックしたわけでもないので多分大丈夫なんだけど、配管類もOリング交換ついでに全てバラして洗浄した。エバも水が入らないように栓をして、外側をオキシクリーン漬けにしてみたが、思いの外汚れは出て来なかった。エアコンフィルターのおかげ。
ガスはヤフオクでR12 400gを2缶調達。規定量は650-750g。とりあえず真空引きして400g1本のみチャージ。この状態できちんと冷えるし、冷えすぎてマグネットがカットするところまでの動作は確認。あとは暑くなったらまた漏れを確認して残りを投入する予定。