キャブレターテスト用フローベンチの改良

前回の記事で作成したフローベンチだが、実験をしてみるとスロットル開度による空気量とノズル負圧の変化が、Th1/4以下の領域で特に顕著だということが分かった。

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そこでスロットル開度の制御方法を、ワイヤーを接続して出代をノギスで測る方法から改良することにした。

 

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まずスロットルバルブのワイヤーコネクタにぴったり合うサイズの釘を用意


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M4ボルトの先端にφ1.2の穴を空けて、釘を挿入


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IHヒーターで熱して、フラックスを塗り板金ハンダでハンダづけ。IHは鉄物の焼き嵌めにも使えるし便利。高周波焼き入れとかもできないかな?


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ハンダが乗って釘がボルトに固定された


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これをスロットルバルブにセット

 

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キャブに組み込むとこのようになる。トップキャップのワイヤー取付用のねじ穴はM5だったので、ボルトはM4として、トップキャップのねじを使用せずにナットで高さを調整することにした(スロットルを戻すときに早回しができて便利なので)。

スロットル開度はトップキャップとボルト頭の距離をノギスにより測定するようにした。これで、±0.1mmくらいの精度では測れそうだ。


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また掃除機をMAXパワーで動作させると、どうやら2st 250ccスロットル全開5000rpmくらいの流量はでているようだが、もう少し吸引力を弱めた実験もしてみたいのでホース途中にジョイントを付けて穴を空けた。穴をテープでふさいで吸引力を調整できる。