YZ125, 250クラッチ雑感

○MY21 YZ125Xのとき

125は最初は純正レバーにクローズドガードで乗っていて、その後オープンガードに移行すると同時にホルダーは純正のままレバーだけZETAの可倒式に変えた。レバー比も変わらないのか純正より軽くなったり重くなったりすることはない。レバーの形も好みで良い印象だったが、1年100時間ほど使うと可動部のガタが気になってきたので ZETAのクラッチパーチを導入した。これはレバー比を2種類選べるようになっているが、軽い側にしても純正のような軽さにならず少しガッカリ。ワイヤークラッチの場合レバー比以外にもワイヤの取り回しや引き方によって大きく操作力が変化するので、この辺に純正のミソがあるのかもしれない。まあ重くなると言っても元々125のクラッチは超軽いので気にするほどではない。見た目はカッケーのでやってる感はある。値段が油圧クラッチマスターassyより高いのはなんとかして欲しいところ。

YZ純正のホルダーはレバーを触らない状態でのレバーの最大開き位置を調整できるようになっているし、オープンガードで乗っていても一度も破損したことはないのでかなり優秀。このホルダーを使う可倒式レバーで、ZETAより持ちが良い物があれば欲しい。

 

○MY22 YZ250Xのとき

125と違って最初からオープンガードにしたので、純正レバーは操作力確認程度でしか触っていない。最初は値段も手頃だしZAPのクラッチパーチを導入。これはかなりレバー比が大きく、めちゃくちゃに操作力は軽くなるが、当然ハンクラ領域が増えて、全つなぎでちょうど良い位置にセットすると、レバーをいっぱいに握ってもクラッチを切りきれなくなってしまった。この状態で騙し騙し乗っては見たものの、クラッチがスパッと切れないのが想像以上のストレスだと分かったし、少し熱が入っただけで遊びが大きく変化するのには閉口した。という訳で純正ホルダーにZETAレバーという125で実績のある組み合わせに落ち着いている。ちなみにブレーキはARCのアルミを使用しているが、ZETAと違って耐摩耗性が良いのか、60時間使っても未だガタは気にならない。

 

クラッチの遊びが変わる件

125のとき、凶悪なイゴで半クラを使いすぎると、クラッチの遊びが急激に大きくなり、終いにはクラッチが切れなくなる現象もまま起きた。これは熱でフリクションプレートとクラッチプレートが膨張、または変形し、クラッチの総厚が厚くなって、いつもと同じ位置ではプッシュロッドがプレッシャープレートを押せなくなるからだと勝手に理解している(違うかもしれない)。これを防ぐにはとにかく半クラを使いすぎないようにするしかないが、125の薄いトルクではとにかくぶん回して半クラを使うしかない状況も多々ある。またそうやっているうちに手が攣りそうになって、益々クラッチを離せなくなる事による現象の悪化もあった。止まって全てのレバーを離して仕切り直したいが、止まったら終わり、みたいな場所ではそうもいかないので、結局クラッチを酷使する事になる。油圧クラッチという手もあるが、後付けだとゴテゴテするし、トラブルの種が増えることにもなる。肝となる部分はできるだけ純正に近い状態にしておきたい。

一方250では、前述したような徐々に遊びが変化する現象はあるものの、ヒートによる急激な遊びの変化はない。これは125ほどクラッチを酷使しないで済むからだと思う。現在13-52というHEDではワイドよりと思われるギア比で乗っているが、イゴで半クラを多用しないといけない印象はない。この辺りは重フラホ、YPVSガバナの動作タイミング変更、シリンダヘッド改造等によりクラッチを出来るだけ繋いだ状態でも使いやすいエンジンになっている事もあるかもしれない。